山の上で下で

2013年の夏休みは北アルプスを縦走してきました。
スタートはいきなりトンネル？ということでここは高瀬ダム。
そう、裏銀座縦走路から新穂高まで3泊4日で歩いてきました。

「突き抜ける縦走をしてみたい」
登山口までのアクセスにクルマを使っている自分はどうしても周回コースやピストンになってしまう。
そこに救いの手を差しのべてくれたのが、「裏銀座縦走される方へ、マイカー回送いたします」
というとあるタクシー会社の案内だった。
身体はタクシーで登山口の七倉山荘まで、クルマは下山口の新穂高まで運んでくれて￥30000。
（クルマ1台の料金なので複数人だと割安でしょう）
これをお願いすることによって、突き抜ける縦走への道が開けたのである。


七倉山荘からは特定タクシー（乗り合いタクシー、4人乗ってひとり￥500）に乗り換え高瀬ダムへ。
それにしても夏山シーズンにしては人が少ないなぁ。


タクシーの運転手によると前日もかなりの雨だったとか。
今日は雲が多めながらも青空が見えている。


トンネルを抜け吊り橋を渡り、


いよいよ急登と名高いブナ立尾根へ！


森の中をひたすら登る登る…整備されていて歩きやすいものの急登は急登。
最近山歩きを怠りがちだったので鈍った脚にはかなりこたえる。


半分くらい登ってきたであろう頃から周囲はガスに包まれ雨が！
縦走初日からレインウエア・ザックカバーのお世話になることに。




八分から九分くらい登ってきたところで再びの青空。
もうひと頑張りと脚にチカラが湧いてきます。

テン場に着いて設営し始めたころから再びの雨。
初日から雨中の設営になるとはね…。

静かで周囲の木々が風を遮ってくれて、なかなかいいテン場です。
（小屋から遠くはなりますが下のほうの池沿いは眺めがよくさらに落ち着けます）

雨は止んだかと思うとすぐに降りだしたりと、おちおち濡れたものを干すこともできず
周囲の散策もままならないので・・・

おつかれさま～！　ブナ立尾根をよく頑張った、我が脚よ！
・・・なんてまったりくつろぎ始めたら、再び青空。それも今度はしばらく続きそうだ。
ブナ立尾根の九分くらいから一緒に歩いてテン場でもご近所になった親子と若いカップルは
このチャンスを逃すかと烏帽子岳に登りに行くと。
自分はビール2本飲んじゃったので、

（ちょうど奥に見えている）手前のニセ烏帽子まで行って、烏帽子岳の観賞＆撮影をすることに。


夏山の空っぽくなってきましたよ。

稜線に出るとかなりの強風。おかげでガス・雲の流れは速いけど、

なかなか烏帽子のガスが取れずたまに見えても。


こちら、燕岳から餓鬼岳唐沢岳はバッチリ。


今年はまだ燕岳行ってないなぁ・・・。

そして、ようやく…

キタ～！


「烏帽子岳」　ホント尖がってますな～！

そして振り返ると、

明日歩いていく縦走路が見えてきた。
あの稜線を歩いていくのかと思うとワクワクドキドキです。


結局1時間以上ニセ烏帽子で周りの景色を眺め、烏帽子岳自体には登頂しなかったけど
この姿を間近で眺められれば満足かな～と。


そしてこの青空に、どうしても翌日からの爽快な稜線漫歩を期待してしまう。


テン場に戻り濡れたウエアを乾かし、


明日歩いていく道を眺め続ける・・・、
明日もいい一日になりますように・・・。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）






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