2010年07月21日
南アルプスで3000m雲上キャンプ その1
北岳・間ノ岳 20100717−19
7月海の日3連休・・・、
カレンダー通りにしか休めない僕にとって2泊3日の山歩きができる数少ないチャンス。
何ヶ月も前からああだこうだと考え、一度出た結論が白峰三山縦走。
奈良田に車を止め、バスで広河原まで行き、一泊目を北岳山荘、二泊目を大門沢小屋で奈良田に下りてくる。
この行程をテントを担いで歩くにはかなりの体力が必要だと考えられ、
非力でヘタレな自分にこなせるだろうかと日が近づくにつれ不安になってきた。
もうちょっとゆるいスケジュールで南アルプスを楽しめないだろうか・・・。
7月海の日3連休・・・、
カレンダー通りにしか休めない僕にとって2泊3日の山歩きができる数少ないチャンス。
何ヶ月も前からああだこうだと考え、一度出た結論が白峰三山縦走。
奈良田に車を止め、バスで広河原まで行き、一泊目を北岳山荘、二泊目を大門沢小屋で奈良田に下りてくる。
この行程をテントを担いで歩くにはかなりの体力が必要だと考えられ、
非力でヘタレな自分にこなせるだろうかと日が近づくにつれ不安になってきた。
もうちょっとゆるいスケジュールで南アルプスを楽しめないだろうか・・・。
そこで新たに考えた計画が、
1日目北岳肩の小屋まで上がり、ここで定着して2泊する。
2日目に北岳・間ノ岳を往復。
3日目に下山。
このプランなら、重いテントを担ぐのは広河原−北岳肩の小屋の往復のみ。
メインの北岳・間ノ岳は軽装で歩くことができる。
農鳥岳をあきらめるのは残念だが、
3泊の日程を組めるときか、自分の体力に自信が持てた時にまた挑戦しようと思った。
(奈良田の手前で崩落があり道路が通行止めになったことは初日に偶然話した登山者から知らされることになる)
7月17日(土)
市営駐車場のある芦安に着いたのが午前2時頃。
さすがに3連休とあって、バス発着所付近の駐車場は満杯で、
駐車枠以外のところにも車が置いてある有様。
結局そこから少し下ったところにある第4駐車場へ。
仮眠のつもりがすっかり熟睡してしまい、
バス発着所へ向かう人たちの物音で目が覚める。完全に出遅れだ。
バス発着所に着いたのが5時。
ここでチケット購入とバス乗車の列を間違えてしまいまたもやタイムロス。
チケットを購入し気を取り直して乗車の列に並んでいると、
あまりに見事というべきか、係員が僕の目の前で列を切り、
「座席に座れるのはここまでです。お急ぎの方は立ち席となります」ときたもんだ。
1時間近く揺れるバスの中を立って行くのか・・・、
根がせっかちで待つのがキライな僕は立ちで行くことを決意。
どうせなら数あるバスの中で一番最初に発車するバスに乗ってやる、
と道路に停まっているバスに乗り込むと一番後ろの座席にひとり分のスペースが空いている。
係員が人数を数え間違えたのか、なんとか座っていくことができた。
1時間ほどバスに揺られ広河原に到着。
バスを降ろされたところにあるとっても汚いトイレで泣く泣く用を足すと、
しばらく歩いたところにペーパー備え付けの仮設トイレがあった・・・。
初めての山域ということもあるのだろうが妙にドタバタしてしまう。
北岳だッ!
あんなところまで登っていけるのか・・・。
この橋を渡った向こうはお山の世界か。
よっしゃー、頑張ったるでー、6:50、いざ北岳へクライムオン!
と気合いを入れてはみたものの、
みんな一斉にバスでやって来て、一斉に登り始める、
数珠つなぎな行列ができあがりペースが全く上がらないが、
出だしでオーバーペースにならず丁度いいのかもしれない。
大樺沢二俣近くまでは行列に流されるように進むことになった。
(後ほどテントで今日歩いてきたルートを地図で確認した時に、どうしても思い出せなかったのが、登り始めてすぐの白根御池への分岐。集団の中にいる安心感からか漫然と前を歩く人に付いていったのだろう。同じようなポカを翌日も繰り返してしまうのだが・・・)
登り始めは爽やかな青空だったが、
1時間もたたないうちに雲が出始め、
二俣に到着し、
右俣を登り始めると、
ガスが後ろから追いかけてくるように上がってきて、
小太郎尾根合流手前では、また乳白色ですか・・・。
(ここで奈良田の崩落を知らされる)
小太郎尾根に出ると甲斐駒や仙丈ケ岳がドーンと見えるそうだが、
甲斐駒はどこにあるかもわからず、仙丈ケ岳も雲がかかりがちだ。
11:40、ようやく肩の小屋に到着。いやーしんどかった。今までで一番しんどかったかもしれない。
早速テン泊の受付。2泊でお願いし設営場所を探す。
晴れていれば富士山や鳳凰三山が見えるのだが・・・。
写っているのは近くの雪を取ってきてにわか冷蔵庫。
いつでも冷え冷えキンキンのビールが飲めます。
何も見えませんが、まぁお疲れさんということで、
この後続々と登山者が訪れ、小屋前広場はテント村と化していた。
周囲のテン場も
自分のテントはうまく周りと距離を保ててます、なかなかいい感じ。
西の空の雲が少し取れてきたようで光が射しこむ。
東の空はガスだらけ。そこに西から日が射しこみ、ブロッケン現象が起きたようです。
ブロッケンに沸く人々。
この後、東の空の雲も取れてきて、
小屋のほうから「富士山だ!」と歓声が上がる。
鳳凰三山も徐々に
見えるようになってきた。
茜色の空に富士山や鳳凰三山が映える・・・。
ゆっくり静かに暮れていく・・・。
この後は一切雲が湧くことも無く、
頭上を天の川が流れる満天の星空・・・。
この星空を撮ってみたいなぁ・・・。
デジ一購入欲が少し出てきたようだ・・・。
芦安(5:15)-バス-(6:15)広河原(6:50)-北岳肩の小屋(11:40)
(続く)
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1日目北岳肩の小屋まで上がり、ここで定着して2泊する。
2日目に北岳・間ノ岳を往復。
3日目に下山。
このプランなら、重いテントを担ぐのは広河原−北岳肩の小屋の往復のみ。
メインの北岳・間ノ岳は軽装で歩くことができる。
農鳥岳をあきらめるのは残念だが、
3泊の日程を組めるときか、自分の体力に自信が持てた時にまた挑戦しようと思った。
(奈良田の手前で崩落があり道路が通行止めになったことは初日に偶然話した登山者から知らされることになる)
7月17日(土)
市営駐車場のある芦安に着いたのが午前2時頃。
さすがに3連休とあって、バス発着所付近の駐車場は満杯で、
駐車枠以外のところにも車が置いてある有様。
結局そこから少し下ったところにある第4駐車場へ。
仮眠のつもりがすっかり熟睡してしまい、
バス発着所へ向かう人たちの物音で目が覚める。完全に出遅れだ。
バス発着所に着いたのが5時。
ここでチケット購入とバス乗車の列を間違えてしまいまたもやタイムロス。
チケットを購入し気を取り直して乗車の列に並んでいると、
あまりに見事というべきか、係員が僕の目の前で列を切り、
「座席に座れるのはここまでです。お急ぎの方は立ち席となります」ときたもんだ。
1時間近く揺れるバスの中を立って行くのか・・・、
根がせっかちで待つのがキライな僕は立ちで行くことを決意。
どうせなら数あるバスの中で一番最初に発車するバスに乗ってやる、
と道路に停まっているバスに乗り込むと一番後ろの座席にひとり分のスペースが空いている。
係員が人数を数え間違えたのか、なんとか座っていくことができた。
1時間ほどバスに揺られ広河原に到着。
バスを降ろされたところにあるとっても汚いトイレで泣く泣く用を足すと、
しばらく歩いたところにペーパー備え付けの仮設トイレがあった・・・。
初めての山域ということもあるのだろうが妙にドタバタしてしまう。
北岳だッ!
あんなところまで登っていけるのか・・・。
この橋を渡った向こうはお山の世界か。
よっしゃー、頑張ったるでー、6:50、いざ北岳へクライムオン!
と気合いを入れてはみたものの、
みんな一斉にバスでやって来て、一斉に登り始める、
数珠つなぎな行列ができあがりペースが全く上がらないが、
出だしでオーバーペースにならず丁度いいのかもしれない。
大樺沢二俣近くまでは行列に流されるように進むことになった。
(後ほどテントで今日歩いてきたルートを地図で確認した時に、どうしても思い出せなかったのが、登り始めてすぐの白根御池への分岐。集団の中にいる安心感からか漫然と前を歩く人に付いていったのだろう。同じようなポカを翌日も繰り返してしまうのだが・・・)
登り始めは爽やかな青空だったが、
1時間もたたないうちに雲が出始め、
二俣に到着し、
右俣を登り始めると、
ガスが後ろから追いかけてくるように上がってきて、
小太郎尾根合流手前では、また乳白色ですか・・・。
(ここで奈良田の崩落を知らされる)
小太郎尾根に出ると甲斐駒や仙丈ケ岳がドーンと見えるそうだが、
甲斐駒はどこにあるかもわからず、仙丈ケ岳も雲がかかりがちだ。
11:40、ようやく肩の小屋に到着。いやーしんどかった。今までで一番しんどかったかもしれない。
早速テン泊の受付。2泊でお願いし設営場所を探す。
晴れていれば富士山や鳳凰三山が見えるのだが・・・。
写っているのは近くの雪を取ってきてにわか冷蔵庫。
いつでも冷え冷えキンキンのビールが飲めます。
何も見えませんが、まぁお疲れさんということで、
この後続々と登山者が訪れ、小屋前広場はテント村と化していた。
周囲のテン場も
自分のテントはうまく周りと距離を保ててます、なかなかいい感じ。
西の空の雲が少し取れてきたようで光が射しこむ。
東の空はガスだらけ。そこに西から日が射しこみ、ブロッケン現象が起きたようです。
ブロッケンに沸く人々。
この後、東の空の雲も取れてきて、
小屋のほうから「富士山だ!」と歓声が上がる。
鳳凰三山も徐々に
見えるようになってきた。
茜色の空に富士山や鳳凰三山が映える・・・。
ゆっくり静かに暮れていく・・・。
この後は一切雲が湧くことも無く、
頭上を天の川が流れる満天の星空・・・。
この星空を撮ってみたいなぁ・・・。
デジ一購入欲が少し出てきたようだ・・・。
芦安(5:15)-バス-(6:15)広河原(6:50)-北岳肩の小屋(11:40)
(続く)
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Posted by 酔いどれ係長 at 08:18│Comments(8)
│山歩き 南アルプス
この記事へのコメント
おぉぉお。
北岳に行かれていたのですか。
わずかに、係長さんの後ろのあたりでしょうか、
僕の師匠の茶柱さんが歩いてたそうであります。
ニアミスってやつですが、テン場では隣り合わせだったかもw。
続きもお願いいたします。
北岳に行かれていたのですか。
わずかに、係長さんの後ろのあたりでしょうか、
僕の師匠の茶柱さんが歩いてたそうであります。
ニアミスってやつですが、テン場では隣り合わせだったかもw。
続きもお願いいたします。
Posted by いまるぷ at 2010年07月21日 13:18
北岳肩の小屋のテン場ですか~
ここの展望は最高ですよね!!
去年行った時は30分だけ雲が切れて
富士山、鳳凰三山、仙丈、甲斐駒と全部見せて貰いました
3000mの夕日と日の出は感動ですよね~
続き楽しみにしてます。
ここの展望は最高ですよね!!
去年行った時は30分だけ雲が切れて
富士山、鳳凰三山、仙丈、甲斐駒と全部見せて貰いました
3000mの夕日と日の出は感動ですよね~
続き楽しみにしてます。
Posted by samantha802 at 2010年07月21日 17:59
こんばんわ!
おぉー、連休は北岳でしたか!!
南アルプスは思いっきり地元の山域なのですが、北岳は長野県側からはアクセスが悪いので、今のところ足を踏み入れた事がありません。
しかし連休という事もあって凄い人ですねぇ…
夜の星はメチャクチャ綺麗でしたね!
ばっちり撮影しときましたんで、またブログでアップしますね(-´▽`-)
おぉー、連休は北岳でしたか!!
南アルプスは思いっきり地元の山域なのですが、北岳は長野県側からはアクセスが悪いので、今のところ足を踏み入れた事がありません。
しかし連休という事もあって凄い人ですねぇ…
夜の星はメチャクチャ綺麗でしたね!
ばっちり撮影しときましたんで、またブログでアップしますね(-´▽`-)
Posted by みさわ at 2010年07月21日 19:16
◆いまるぷさん
こんばんわです。
茶柱さんのブログ拝見しました。
バスの時間から登ったコース全く一緒でテン場も同じ東斜面。
どんな宴会やってるのか見たかったですねぇ。
この前教えていただいたメッシュアンカー、今回早速使いました。
環境的にいいのはもちろんのこと、
石さえあればペグを打つより全然楽ですね。
良いものを教えていただきました。
ありがとうございます。
これからもいろいろ教えてください。
こんばんわです。
茶柱さんのブログ拝見しました。
バスの時間から登ったコース全く一緒でテン場も同じ東斜面。
どんな宴会やってるのか見たかったですねぇ。
この前教えていただいたメッシュアンカー、今回早速使いました。
環境的にいいのはもちろんのこと、
石さえあればペグを打つより全然楽ですね。
良いものを教えていただきました。
ありがとうございます。
これからもいろいろ教えてください。
Posted by 酔いどれ係長 at 2010年07月21日 21:45
◆samantha802さん
こんばんわです。
予想を裏切り?いきなり南アルプスに特攻してみました。
肩の小屋はホントに展望が素晴らしいところですね。
初めて山で2泊して、それも3000mで。
一生忘れられない思い出になりそうですよ。
続きは・・・、文章力が無いので写真でごまかします・・・。
こんばんわです。
予想を裏切り?いきなり南アルプスに特攻してみました。
肩の小屋はホントに展望が素晴らしいところですね。
初めて山で2泊して、それも3000mで。
一生忘れられない思い出になりそうですよ。
続きは・・・、文章力が無いので写真でごまかします・・・。
Posted by 酔いどれ係長 at 2010年07月21日 22:07
はじめまして。
3連休、わたしも北岳に登ってきました。
2日目は天気よかったですよねぇ。
約1年ぶりの山だったんですが、すっかり目覚めてしまいました!!
ただ、インソールを忘れたせいか、帰宅後は脚がボロボロです。
デジ一眼、私も欲しい。 ボーナスで・・・
3連休、わたしも北岳に登ってきました。
2日目は天気よかったですよねぇ。
約1年ぶりの山だったんですが、すっかり目覚めてしまいました!!
ただ、インソールを忘れたせいか、帰宅後は脚がボロボロです。
デジ一眼、私も欲しい。 ボーナスで・・・
Posted by AKR at 2010年07月21日 23:14
◆みさわさん
今回は未知の山域に突入してみました。
芦安までは気軽に行けるのですが、
その後のバスへの乗換えがやはり面倒ですね。
なのでそんなに人は多くないのではと思っていましたが、
完全にナメてましたねぇ。
星空・・・、ホント撮りたいです
楽しみにしていますよ。
今回は未知の山域に突入してみました。
芦安までは気軽に行けるのですが、
その後のバスへの乗換えがやはり面倒ですね。
なのでそんなに人は多くないのではと思っていましたが、
完全にナメてましたねぇ。
星空・・・、ホント撮りたいです
楽しみにしていますよ。
Posted by 酔いどれ係長 at 2010年07月22日 06:53
◆AKRさん
はじめまして! コメントありがとうございます。
北岳行かれてましたか。
どこかですれ違ったり追い抜かれたりしてたかもしれませんね。
夏山はまだ始まったばかりですから、
脚が回復しましたらどんどん山旅楽しんでください。
実際目で見た感動に写真ではかなわないのですが、
少しでも目で見えてるものに近づけたいなぁと思います。
デジ一・・・、なかなか手が出ませんが・・・。
はじめまして! コメントありがとうございます。
北岳行かれてましたか。
どこかですれ違ったり追い抜かれたりしてたかもしれませんね。
夏山はまだ始まったばかりですから、
脚が回復しましたらどんどん山旅楽しんでください。
実際目で見た感動に写真ではかなわないのですが、
少しでも目で見えてるものに近づけたいなぁと思います。
デジ一・・・、なかなか手が出ませんが・・・。
Posted by 酔いどれ係長 at 2010年07月22日 07:01
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